九州動物学院
 

入学選考試験の日、皆さんにこう質問しました。覚えていますか?
「あなたは犬派ですか?それとも猫派ですか?」
皆さんは自分がどちらだと思いますか?

 おもしろいもので、犬派と猫派の性格は全く違います。私は毎日たくさんの飼い主さんと対話をしますが、この「派閥診断」はあまりはずれたことがありません。
たとえば犬派の飼い主さん。
社交的で、明るくて、大らか。
また 非常に楽観的でもあります。よく言えばプラス思考。
対して猫派の飼い主さんは、
独立心があって、どこか一匹狼的。律儀で神経質な面もあります。

 診察をして、再診を1週間後に決めたとしましょうか。
ぴったり1週間目にやってくる確立は、圧倒的に猫の飼い主さん。
犬の飼い主さんは、「調子が良かったのでもういいかなと思って」と至って大らか。

 間違わないで下さいね。どちらがいいとか悪いとかのお話ではありません。
こうした特性をしっかりと理解した上で、「対応」に変化を持たせるのです。
犬の飼い主さんの対応は大らかに。そうすれば患者さん側も心得たもので「先生にお任せします」がほぼ合言葉になります。

 猫の飼い主さんは、診察にきちんと加わって頂くことが鉄則です。
インフォームドコンセントをきちんとして、綿密な治療計画を話し合います。

 番外編として、ハムスターや鳥といった「エキゾチックアニマル」の飼い主さんにも大きな特徴があります。前者は時間外の診察が多く、後者はあまり多くを語らないなど・・・あくまでも私の経験からのお話で、確たる根拠はありませんが。

 これから動物業界で働きたい皆さんに、ぜひお勧めしたいのがこのことです。
犬を扱った経験がない猫派の人は、ぜひ犬たちにたくさんかかわってみて下さい。
逆に猫に触れた経験がない人。ぜひ犬のよさを探してみて下さい。
エキゾチックアニマルも・・・いや、これはあまり無理しないで。

 こうしてみることで、何がわかるのか。
「わからなかったことがあったんだというがわかります」
犬について、猫について、今まで知らなかったことがきっとたくさんあります。
触れてみることで、または飼育してみることで、気づくことを探して見て下さい。
その結果、きっとこの「派閥診断」がわかるようになります。
「は~ん、そういうことか」と、ほくそ笑む皆さんが目に浮かぶようです。