九州動物学院
 

皆さん、写真は好きですか?撮るのも撮られるのも?当然ですが、今この瞬間は、二度とはありませんので、記録として、思い出として、たくさん撮影しておかれることをお勧めします。

 とはいうものの、どちらかというと日本人は写真が苦手な人種だと思います。撮る方ではなくて、撮られる方。レンズを向けられた途端、固まってしまって笑顔もひきつります。ポーズを要求しても、パフォーマンスなど望めません。
 ところが、外国人はこのパフォーマンス能力が非常に長けています。外国映画など観てもそうですが、家のリビングにはさまざまなシーンの家族写真が所狭しと飾ってあります。そう、彼らは撮る方も撮られる方もとても上手です。私たちも真似したいものですね。

 私たちが「写真を撮ろう」と思う時のことを考えてみますと、間違いなく心が穏やかな時のはずです。怒っている時や哀しい時など、状況が悪い時は写真を撮 ろうなどと思わないはずです。「この瞬間を思い出に残したい」と思いながら、シャッターを切る。残った写真は、自身の歩みを振返る時、絶対必要なアイテム です。

 また、写真は記録としても重要なアイテムになります。例えば、研究の記録。積み重ねたデータを写真でも残します。勉強や研究をしている最中は、いつもそのことが頭にありますから、ふいに研究材料に出会ったとしても、シャッターチャンスを逃したりはしないでしょう。
 また最近、手軽な日記として流行っている「ブログ」。ここにも、写真は重要なアイテムとして活用されています。綴った文章が、写真によってよりリアルさを増し、読み手側のウケも断然よくなる。さまざまなシーンで活用される写真の効用ですが、改めてすごいものですね。

 そうそう、動物の写真のお話もしましょうか。患者さんにもよくお話することなのですが、ペットの写真もたくさん撮っておきましょう。それも貴重なのは、 生後1年までの写真。この時期は、ペットの生涯の中で一番の成長期で、一番変化のある時なのです。目も開いていなかった犬や猫が、数週間後には見えるよう になり、よちよち歩きだった仔が、今度は飛んだりはねたりするようになる。表情もみるみる変わってくるのがわかります。記録としては最高の瞬間ばかりで す。
 ところが、その時期を過ぎたらあまり変化はなく、むしろ隣の飼主さんの変化の方がはっきりとわかったりする。ペットの生涯は約15年です。一つ一つの瞬間を永遠にするためにも、しっかりと残しておきたいものですね。

 ですが、特に動物の写真撮影は難しい。表情をとらえ、表情を引き出すには、やはり熟練しかありません。もちろん被写体に対する深い愛情も大切です。あなたのとっておきの一枚に出会うために、さあ、今日もシャッターチャンスを探しましょう。