九州動物学院
 

「AかBかを選ぶ。」といった具合に選択を今までしてきたと思います。AランチやBランチを選ぶのもそうです。これから学生のみなさんはこんな簡単な選択ばかりでなく、就職など人生の大きな選択をしていくこととなります。

 

 私の将来設計プランでは、三年間同じ病院で働き、また別の病院で三年間働いた後、開業しようというものでした。その際、私は新卒で就職するにあ たって関東か九州かそれともアメリカに行くかを考えました。私が最終的に選んだ病院は、多忙すぎて人が行きたがらない病院でした。病院は千葉にあり、多忙 により獣医が倒れるほどの病院でしたが、その代わり数多くの症例を扱える病院でした。私はそこで三年間働き、次の病院へと転職しました。転職する際、Aの 病院かBの病院かで選ぶことになりました。Aの病院は仕事がきつく設備も整っていませんでした。しかし、獣医の先生の技術が好きでした。Bの病院は綺麗で 設備が整っていて、私は将来このような病院を開業したいと思っていたため、Bの病院を受けることにしました。ところが受けてみるとBの病院は落ちて、Aの 病院を受かってしまいました。神様がAの病院に行きなさいといったのだろうと流れに逆らうことなくAの病院に行きましたが、結果は行って正解でした。

 

 これらの私の経験からAかBか迷ったら、条件の悪い方を選んだほうがよいと考えるようになりました。人や動物は持って生まれた習性上、楽な方へ、 生きやすい方へと流れていくようにできています。しかし、楽な方に身をゆだねると成長がありません。条件の悪い方が自分で何とかしなくてはという気持ちに なり結果的に自分の成長へとつながります。しかし条件が悪い方を選ぶと忙しかったり、きつかったりと嫌な思いをするかもしれません。ですがこのような気持 ちになるならないは自分の心持次第なのです。自分が良しとすれば良くなるもので、自分の心の持ちよう次第でどうとでもとれるものなのです。

 

 今日の講話でみなさんに伝えたいことは、自分の人生においてAかBか選ぶ時が来て、迷ったときはまず条件の悪い方やきつい方を選んで欲しいということです。そうすれば、自分の成長にもつながりますし、将来振り返った時に選んで良かったと思えるからです。

 

私は過去にAの病院とBの病院とで悩んだ際に、条件の悪い方を選びましたが、選んで良かったと今は思っています。

 

これから学生のみなさんは就職に向けて活動していかなくてはなりませんが、就職する際の指標として今日の講話を心にとめておいてください。